
陽干支と陰干支:行動パターンの傾向の違いについて
四柱推命では、命式を構成する「柱」が陽なのか陰なのかによって、その人の行動パターンの傾向を簡単に観ることができます。日柱と月柱が陰陽どちらなのかは普段の行動パターンの方向性や特徴が大きく出ます。
陽干支と陰干支の基本的な特徴
陽干支の人の特徴
陽干支の人は、まず動いてから考える傾向があります。計画を練るよりも、実際に試してみることで道を切り拓くタイプです。そのため、行動力や決断力に優れますが、勢いが強すぎて後から調整が必要になることもあります。また対人関係でも衝突してしまう傾向があります。
陰干支の人の特徴
陰干支の人は、準備をしっかりと整えてから動き出すタイプです。観察力があります。事前にシミュレーションを行い、リスクを最小限に抑えようとする姿勢が特徴です。その分、行動までに時間がかかることがありますが、計画的で堅実な結果を生み出す傾向があります。対人関係では周囲に合わせようとするためにストレスを抱えやい傾向があります。
運気の仕組みが生む行動パターンの違い
陽干支と陰干支の行動パターンの違いは、運気の仕組みに起因します。運気は五行、つまり五つあります。五行にはそれぞれ陰と陽があり、陽→陰と進みます。
- 陽干支の運気の流れ
最初に「陽同士」がぶつかり合い、その後「陽」と「陰」が出合います。陽同士がぶつかる段階ではエネルギーが強く揺れるため、勢いが生まれやすいのが特徴です。 - 陰干支の運気の流れ
最初に「陰」と「陽」が出合い、次に「陰同士」がぶつかります。陰と陽が出合う段階ではエネルギーが相殺され、中庸に向かう運気の動きが生じます。これにより、慎重なスタートを切る傾向があります。
日柱と月柱の役割の違い
日柱の役割
日柱はプライベートな場面での行動パターンを示します。家族や親しい人との関係性、心がリラックスできる環境での振る舞いなど、私的な部分での傾向が読み取れます。
月柱の役割
月柱は社会での立ち位置を象徴し、仕事運を表します。仕事のスタイルや同僚との関係性、社会的な役割の中でどのように振る舞うかが月柱から見えてきます。
月柱における陽干支と陰干支の特徴は、日柱と同様です。陽干支の月柱は勢いを持って行動し、リーダーシップを発揮するタイプが多い一方、陰干支の月柱は計画的で、環境を観察しながらタイミングを見て動く慎重なタイプです。
日柱と月柱の陰陽の組み合わせによる影響
日柱と月柱がどちらも陽、またはどちらも陰の場合と、陰陽が異なる場合では、行動や価値観に違いが生まれます。
日柱と月柱の陰陽が同じ場合
日柱と月柱が陽陽または陰陰の場合、傾向に偏りが生じます。この場合、「仕事か家か」のどちらかに主軸を置き、一方に多くの時間を割こうとする傾向が見られます。
例えば:
- 陽陽の場合: プライベートか仕事か、どちらかに主軸を傾け勢いよく行動します。どちらかにエネルギーを集中するのかは、その人の性別、年齢、社会的立場によって異なります。例えば、小さな子供を持つ母親の場合、「子供」に意識を傾け「家庭」に重きを置く傾向が出やすく、仕事が忙しくなると家庭に割く時間が奪われるのでストレスを感じやすくなります。
- 陰陰の場合: 準備や計画に多くの時間を割き、一つの方向性に絞って動くことが多くなります。集中して物事に取り組むために「その場しのぎ」のやり方では納得することができません。例えば、部下を多く抱えている働き盛りの年齢の男性の場合、部下の失敗を自分ごととして捉え、一緒に解決しようと最後まで寄り添い、結果ハードワーカーになったりします。
日柱と月柱の陰陽が異なる場合
日柱と月柱が陰陽で異なる場合は、「どちらもバランス良く」両立させようとする傾向があります。このタイプは、家庭と仕事を両立しようと努めるため、調和の取れた生活スタイルを築きやすい特徴があります。オンとオフのスイッチの切り替えがスムーズにできるタイプが多いです。
陽干支の柱にスイッチが入ると外向きに動き、陰干支の柱にスイッチが入ると内向きに考える傾向になります。
陽干支と陰干支の特徴は、良し悪しで判断するものではありますう。それぞれの行動パターンや運気の流れを理解して、日柱と月柱の陰陽の組み合わせを意識することで、自分の行動パターンを深く知り、家庭と仕事、プライベートと社会のバランスを取ることができると思います。

