
運気も「弾力」が必要
健康であるためには、「弾力」があることが大切だと言われています。
「健康な体というのは弾力があるのです。伸び縮みに幅があるのです」
これは、『風邪の効能』(野口晴哉著・筑摩書房)の中の記述です。体がしなやかであれば、適度に緊張し、適度に緩み、外部からの影響を受けても回復しやすくなるそうです。
実は、運気においても同じことが言えるのではないかと思っています。というのも、鑑定でお会いする中で「運気が良い人」だと感じる人は、「心身とも健康」な人(持病の有無ではありません)。自分のことを振り返ってみても、体調を崩すとネガティブになって、選択する方向も、つい「下向き」の諦めモードになってしまいます。
だからきっと運気にも「弾力」が求められます。運気がスムーズに流れるためには、流れに柔軟性があり、停滞や極端な変動に偏らないことが大切なポイントではないかと思います。
弾力のある運気とは?
弾力のある運気とは、「適度な波がありながらも極端な変動を避けることができる運気」のことです。運気は動くものばので、安定しているのではありません。適度な刺激を受けながらもそれを柔軟に吸収し、また適度に跳ね返すことができる状態のことです。
弾力のある運気の特徴
- バランスが取れている
- 過度な上昇や下降がない。適度な変化があり失速しない。
- 例えば、急激に運が良くなったと思ったら突然トラブルが続く、というような極端な流れにならない。
- 適度な変化を受け入れられる
- 予定外の出来事が起こっても、柔軟に対応できる。
- 変化に適応しやすいので、大きなショックを受けてもすぐに立ち直る力がある。
- 自己修復力がある
- 多少の悪い流れが来ても、自分自身で調整しながら回復できる。
- 体調不良が一時的に訪れても、それをきっかけに生活を見直し、改善する方向に進める。
このように、弾力のある運気はまるで健康な体のように、しなやかで適応力があり、バランスの取れた状態を保ちやすいのです。
運気の弾力を保つために必要なこと
では、運気の弾力を保つためには何が必要なのでしょうか? 体と同じように考えると、以下のような要素が運気の「しなやかさ」を維持する鍵となります。
1. 気の流れを意識する
運気も「気」の一種であり、常に流れているものです。気が滞ると、運気の流れも悪くなり、弾力を失ってしまいます。そのため、適度に気を循環させることが大切です。
具体的な方法
- 旅行や散歩をする → 環境を変えることで新しい気を取り入れる。
- 部屋の換気をする → 風を通して滞った気を動かす。
- 運動をする → 体を動かすことで気の流れをスムーズにする。
2. 「緊張」と「緩和」を意識する
人間の体も、常に緊張した状態では疲弊してしまいます。適度な休息と活動のバランスが必要なように、運気にも「オン」と「オフ」の切り替えが必要です。
具体的な方法
- 頑張る時は頑張る、休む時はしっかり休む
- 瞑想やヨガなどでリラックスする時間を持つ
- 趣味の時間を確保し、仕事と遊びのバランスを取る
3. 人との交流を大切にする
運気は「人との関係性」の中でも大きく動きます。孤独になると気の流れが偏り、運気の弾力が失われやすくなります。適度に人と関わり、刺激を受けることが重要です。
具体的な方法
- 友人と会う
- 楽しそうなコミュニティに参加してみる
運気の弾力が失われた時の傾向と対策
運気が弾力を失うと、以下のような兆候が現れます。
運気の弾力が失われた時の兆候
- 物事が極端にうまくいく or うまくいかない
- 同じ問題が繰り返し起こる
- 気持ちが沈み、行動を起こす気力が湧かない
- 外部の変化に対して過敏になり、ストレスを感じやすい
弾力を取り戻すための対策
- 「流れを変える行動」を意識する
- 例えば、新しい習慣を取り入れたり、いつもとは違うルートで通勤するだけでも、気の流れを変えることができます。
- 適度に「立ち止まる」ことも大切
- 無理に前へ進もうとするのではなく、一度流れを整えるために休息を取ることも必要です。
- 食生活や生活リズムを整える
- 体が疲れていると、運気も弾力を失います。バランスの良い食事や質の良い睡眠を心がけましょう。
運気も健康と同じく、しなやかさが大切!
野口晴哉著『風邪の効能』の「健康な体には弾力がある」という言葉は、まさに運気にも当てはまる考え方だと思います。
毎日毎日「理不尽」なことがやってくる。でも、運気が弾力を持つことで、予期せぬ変化にも柔軟に対応でき、「なんとかなるさ!」と進んでいけますよね。
運気も体と同じように、日々のケアが重要。ぜひ、運気の弾力を意識しながら、しなやかに過ごしてみてくださいね。
引用文献
野口晴哉『風邪の効能』筑摩書房

