運気の巡りは「発達」していく・12運
10個の十干支と12個の十二支をひとつずつ組み合わせると、全部で60個の組み合わせができます。
この60個の組み合わせはそれぞれ「干支」と言い、60個まとめると「六十干支」と呼びます。
六十干支の気の「巡り」は、生命が誕生し魂となっていく輪廻転生のサイクルに当てはめて考えられています。
これを「12運」と言います。つまり、12運は「人の発達段階」なのです。
順番はこのようになります。
胎→養→長生→沐浴→冠帯→健禄→帝旺→衰→病→死→墓→絶
具体的な「発達段階」は以下のようになります。
・胎・・・胎児の頃に該当
・養・・・乳児期に該当
・長生・・幼児期に該当
・沐浴・・思春期に該当
・冠帯・・青年期に該当
・健禄・・成人期に該当
・帝旺・・円熟期に該当
・衰・・・引退の頃に該当
・病・・・衰退していく頃に該当
・死・・・人生が完成(終了)の頃に該当
・墓・・・墓に入る頃に該当
・絶・・・魂に該当
各個人の「命式」を観る場合、とても簡単に考える方法として、この12運が何かで判断していきます。
例えば、「日柱」が長生に当たるひとは、幼稚園通う頃の子供の雰囲気を持っています。なので、とても素直で可愛らしく、周囲の人に助けてもらえる運を持っている。ただし、プレッシャーには弱いし、怖い人も苦手。なので、なるべく喧嘩はしたくい。でも、忖度できる年頃ではないので、つい、思ったことがそのまま素直に出てしまい、それで人間関係のトラブルに発展してしまうこともあるかもしれない。
でも、悪気がないので、「あなたなら仕方ないね・・・」と苦笑いしながら許してもらえる運の強さも持っています。
また「月柱」が長生だった場合は、子供の様にワクワクしながら興味関心の赴くままに仕事に取り組むタイプ。上司に可愛がられ、そのために「抜擢」してもらえるかも。でも本人は荷が重いと感じテンションが下がってしまう。
もちろん、12運だけがその人となりを表すわけではないので、若干異なる傾向もあるとは思いますが、実際の占いでは、この12運はかなり使えるんですよ。
人の行動には「外向き」なので「内向き」なのか、また、「動かない」かの3つのパターンがあります。
それを12運に当てはめて考えてみると、以下の様に分類することができます。
①養・長生・沐浴・冠帯・健禄・帝旺・・・・拡大方向に巡る
②胎・衰・病・死・墓・・・・・・・・・・・縮小方向に巡る
③絶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無 凪(なぎ)
①は「社会の中で自己を確立していく」段階なので、目標を持って動く方がスムーズ。結果を重視する傾向があります。
②は「自分とは何者?」と突き詰めていく段階なので、深めていく方向に動く方がスムーズ。中身が充実していけるかが気になる傾向があります。とりあえずやる、のではなく、納得できるやり方でちゃんとする。
③は「何もない」ところから何かが生まれる段階。なので、五感を重視し、心の赴くままに動く。とてもユニークで個性的でオリジナリティに富んでいる。ただし縛られるのをとても嫌います。ふわふわしていたい。
ご自身の命式の各柱は、何に該当していますか?
「日柱」は性格や行動の傾向を、「月柱」は仕事の進め方やコミュニケーションの取り方、「時柱」は最終的に決断するときに決め手となる思考の傾向を観ることができます。
ちなみに「年柱」はその時代の「雰囲気」です。なので、個人的に解釈をするよりも、「どの様な教育を受けたか」として観るのがいいかと思います。例えば今年の「癸卯」は長生なので、「ワクワクすることを楽しくやって行こうね」また、「過度なプレッシャーを負うくらいなら自分の気持ちを大事にした方が良いよ」と言った感じでしょうか。
簡単なんだけど、意外に「当たる」ので試してみてくださいね。