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転換期が過ぎ、新しい流れが始まる前の運気:風雨が静まり、心地よさへ向かうとき

人生には、まるで台風のように激しい変化が訪れる「転換期」があります。強い風が吹き荒れ、大雨が降り注ぐかのごとく、これまで守ってきた状況や価値観を吹き飛ばされるような時期です。しかし、その転換期も永遠に続くわけではありません。台風が過ぎ去れば空は晴れ、風は穏やかになり、雨も恵みとなって新しい種を育む手助けをしてくれます。
東洋思想では、形のない「雰囲気」の巡りを「季節」の流れに例えて考えます。「季節」を「生」「旺」「死」の三分割にわけ、「生」は季節の始まり、「旺」を季節の盛り、そして「死」を次の季節に向かう変わり目として考えます。「転換期」を同じように考えてみると、突発的なアクシデントや衝撃の出会いなどが「生」。「転換期」真っ只中で滑ったり転んだりしながら過ごす時期を「旺」。そして、遠くに光が見えてきて、何とかなりそうだと感じる、または、状況を受け入れ慣れてきたり良い意味で諦め手放す時期を「死」。運気は絶えず動くもの。でも、辛い時はずっとこのままが永遠に続くのではないかと心が潰れそうになります。でも、「転換期が過ぎ、次のステージへ向かう手前の運気」がどのような感覚なのかを知ると、ちょっとした「予感」を見逃さず、スムーズに切り替わっていけると感じています。


1. 台風のような転換期がもたらす影響

転換期を「台風」に例えて運気の「雰囲気」をイメージしやすいと思います。

  1. 風が吹き荒れる
    転換期には、外部環境の大きな変化や周囲との関係性の急激な変化が訪れます。自分ではコントロールできない力が働き、心や行動が大きく揺さぶられることも少なくありません。叩きつける雨や飛ばされそうな突風の攻撃を全方位から受けます。実は、転換期は「自分都合」ではなく「外都合」で起こります。つまり、コントロール不可能であり、自分が手の届かない責任ではない範疇でのことが多いです。
  2. 大雨で流される
    これまで大切にしていたもの、または持ち続けていた荷物が「もう不要なもの」として流されてしまうかのように、手放しを余儀なくされることがあります。ここで重要なのは、流されるものは「必要」「不必要」関係なく流されます。という事は、手放せなかった「不必要」なものを一掃してくれるとも考えることができます。
  3. 避難が必要になる
    台風が迫ってきたときに安全な場所へ移動するように、転換期でも「今の環境ではいられない」「人間関係を整理せざるを得ない」という状況に迫られることがあります。避難が必要かどうかの判断基準は、自分が「安全」かどうか。心が潰れそうな場所、不安や恐怖が押し寄せてくる場所は、安全ではありません。即効退散。

この3つの段階を経て、時間と共に「台風」は過ぎ去っていきます。つまり転換期が終わりに近づくときですね。その時、どのような「予感」を感じるのでしょうか。


2. 風と雨が穏やかに変化する:運気が落ち着くサイン

台風が過ぎ去ると、吹き荒れていた風や雨は次第に静まり、やがて心地よい風と潤いの雨へと姿を変えます。転換期が終わりに近づくときも、同じような変化が起こると考えることができます。

  1. 風が心地よく感じられる
    かつては不安や恐れをかきたてていた「風」が、今度は背中を押してくれるような「追い風」に感じられます。外部からの刺激が以前ほどストレスに思えず、「追い風」に押され「もう少し先に進んでみようか」とさえ思う場合もあります。「風」は「人の応援」かもしれません。また、「必要な情報」かもしれません。外部からの影響を心地よく受け止められるものかどうかを考えて、よければ採用。
  2. 雨が恵みになる
    大雨によって「失うこと」ばかりに注目していた段階を過ぎると、今度はその雨が大地を潤し、種を育てる存在として認識できます。ただし、まだ芽は出ません。種は土の中で膨らむ程度。外側からは確認できません。トラブルや別れ、喪失といった出来事も「必要な変化だったのかもしれない」とポジティブに受け止められるのは、新しい芽が出てからです。なのでポジティブになれなくても大丈夫。というより、失った喪失感や悔しさ、辛さに浸る時期。ネガティブな感情に向き合う過程も必要です。

3. 転換期後に訪れる具体的な変化:不安が開放感に変わる理由

種がしっかり膨らむ頃、やっと転換期が終わりに近づきます。新しい流れが始まる前には、いくつかの特徴的な変化や感覚を覚えます。これらが訪れたら、台風(転換期)の“目”を抜け出して、次なるステージへと移行する合図かもしれませんね。

  1. 周囲の援助を受けやすくなる
    転換期のピークでは「誰も助けてくれない…」と感じていたのに、今はなぜか必要な人がサポートしてくれる場面が増えることがあります。仕事やプライベートで役立つ情報が入ってきたり、偶然にも助け舟が出されたりするのも、運気が落ち着いてきた証です。
  2. 手放しに対する抵抗感が薄れる
    大切に思っていたものや人との別れがあっても、不思議と「仕方ないかな」「自然な流れだな」と思えるようになる時期です。重たい荷物を下ろした後の軽さや解放感を感じ、「これで良かったのかも」と肯定的に捉えられるようになります。
  3. 人間関係が変化する
    転換期で一時的に激しく変動した人間関係が、ふっと落ち着きを取り戻すこともあれば、新たな出会いが増えることも。縁が切れた相手がいる反面、逆に深い縁を結ぶ相手も現れやすいでしょう。
  4. 興味関心の対象が移り変わる
    以前は楽しかったことが急に面白くなくなったり、逆にずっと興味がなかった分野に惹かれたりするのも、運気が切り替わるサインです。これは自己成長や環境変化の証であり、次のステージへ進む準備が整っているとも言えます。
  5. テンションは決して高くないが、安定している
    大きな興奮やハイテンションではなく、どちらかというと落ち着いた気分で「これからどうしようかな?」と冷静に考える余裕が生まれる時期です。絶好調とは言えなくても、底が見えている安心感があります。

4. なぜ「台風明け」は新たな自分を発見しやすいのか?

転換期が過ぎ去ろうとする頃には、「自分らしさ」を再発見できるチャンスが訪れます。なぜなら、吹き荒れた風雨により、余計なものが吹き飛ばされ、自分の本質があらわにされた状態だからです。

  1. 要らないものが整理されている
    人間関係や趣味など、転換期中に手放したものの中には、実は自分に不要だったものが多い場合があります。嵐が過ぎたあとに残るものこそが、本当に必要なエッセンスと言えるかもしれません。
  2. ダメージがあるからこそ見える新たな強み
    台風の後には被害があるように、転換期も心に傷を負うことがあるかもしれません。しかし、その傷が「こういう弱さがあったんだ」「こういう助け方もあるんだ」という学びや強みに繋がるケースは少なくありません。ただし、必要以上に「学び」だとは考えないでくださいね。負う必要の無い傷は、今後一切負わない負わずに済むように対応を練りましょう。
  3. “再出発”しやすい心の状態
    大きく揺さぶられたあと、静かなタイミングが訪れるとき、人は「よし、また一からやり直そう」と思い切りやすくなります。まるで台風一過の晴天を見上げて「また頑張ろう」と思うような感覚ですね。

5. 転換期後の過ごし方:ゆるやかに、でも前を向く

転換期を終えて、新しい流れが始まる前後の過ごし方は、基本的に“焦らず、しかし前を向いて”がキーワードです。前を向くことができなくても、ちょっと顔を挙げてみるのも良いですね。大きく揺れ動いた後は、自分のペースを取り戻すための調整期と考え、行動をゆるやかに。焦らないで。

  • 自分を褒める習慣を作る
    ここまで乗り越えてきた自分をいたわり、「よく頑張った」と認めることで、自信を取り戻しやすくなります。
  • 新しい興味・人脈に積極的に関わる
    少し元気が出てきたら、“次に向かう”ために、いつもと違うセミナーやイベントに顔を出してみると、新たな縁が広がりやすいですね。
  • 計画を立てすぎない
    大きな計画を立てるのも悪くはありませんが、この時期はまだ運気が完全に安定しきっていない場合も。なるべく柔軟に動ける余白を残しておくのがベターです。大きすぎる計画はか弱い芽には重荷となります。

まとめ:台風を乗り越えた先にある静かなパワーを活かそう

転換期とは、激しい風と雨のように自分の周囲や内面をかき乱し、決して楽な時期ではありません。しかし、それが過ぎ去りそうになると、いっきに景色が変わり始めます。風は心地良い追い風に、雨は潤いを与える存在に転じ、あなたを次の段階へと導いてくれるのです。

  • 自分を取り巻く環境が穏やかに変化し始める
    “もう必要ない”と感じる関係やモノを手放すと、新しい出会いや興味が生まれやすくなる。
  • 不安感が開放感に変わる
    手放したものに対する執着がなくなると、“荷物を降ろせた”という軽さや解放感を味わえる。
  • 人間関係・興味関心が変化する
    本当に大切な人やものが残り、新たな可能性への扉が少しずつ開く。視点を変えれば、成長へのステップに気づくことができる。

転換期を終えたばかりの運気は、決して高揚感に包まれているわけではないかもしれませんが、そこには“静かなパワー”が宿っています。多くのものを吹き飛ばしてしまったかのような体験を経て、すっきりとした舞台に立つようなイメージですね。

次の風が吹くまでの間、ゆるやかに、しかし確実に「次に向かう準備」を続けてみてください。焦らずとも、あなたの新たなステージの幕が上がる瞬間は、もうすぐそこまで来ているはずです。

ここで一番大事なポイントは、「まだ、何も、達成していない」こと。新しい自分はまるで生まれたばかりの赤ちゃん。周囲の助けがなければ何もできません。なので、「できない自分」を責めないで。とても不安になりやすい時期です。「助けてくれる人」かどうか「安心な場所」かどうかをチェックして、間違いものに寄り添えれば、それだけでこの時期は「合格」です。自分で自信を持って決断したり動けるようになるには、まだ時間がかかります。占い的には、「2ヶ月」が同じ景色です。なのでとりあえず、2ヶ月過ごしてみると3ヶ月目には次の景色に移行しますよ。


転換期を終えるサイン5選

  1. 諦める(良い意味で)
    かつては苦痛だった問題が「仕方ないよね」と思えるようになり、心の整理がついているサイン。人によっては、そんなことどうでも良い・・・と思えるかも。
  2. 「手放し」に抵抗がなくなる
    モノや人、考え方などを失うことが以前ほど怖くなくなり、“あ、こういう形でもいいかな”と納得感が生まれている。手放すこと自体意識なくできている。そうすると、要らないものの存在を意識すらしなくなります。
  3. 「興味関心」の対象が変わる、または深まる
    以前は楽しかったことが急に面白くなくなったり、より深く突き詰めたくなる分野が出てきたりして、内面の方向性が変化している。種が膨らむように、自分の気持ちが元気になっていきます。
  4. 人間関係に新旧の入れ替わりが起こる
    疎遠になった人がいる反面、新しい仲間やパートナーが現れ始める。これは次の運気に合った縁が生まれる前触れ。運は人によって運ばれてきます。不必要な人と疎遠になると同時には、新しい人が新しい風を届けてくれます。
  5. テンションが下がる
    テンションが激しく変動することは少なく、どこか落ち着いた状態。「無風」状態です。ハイテンション低めでも、無駄に落ち込むこともなく、穏やかな気分になります。