
好きなことに熱中する人はなぜ運が良いのかを陰陽論の観点から考えてみた
「好きなことに熱中できる人は運が良い」と良く言われますよね。何かに夢中になっている人を見ると、その人がとても輝いて見え、キラキラしたオーラを放っている様にも感じます。また、タイミングが良く幸運を引き寄せているように感じたりすることがあるかもしれませんね。
好きなことに熱中するとは?
好きなことに熱中するとは、「とにかく楽しい」「気がついたら時間を忘れて没頭していた」というような状態のことです。この時、そこに生産性があるかどうかは一切関係ありません。むしろ、「無駄なこと」「やらなくても仕事には支障のないこと」や「仕事には全く無関係なこと」だったりもします。多忙な人ほど、生産性のないことにまで手を伸ばし、楽しそうに取り組んでおられるなと感じています。
例えば、
- あるジャンルの本を読破している
- 模型制作に没頭するあまり「制作部屋」まで作ってしまった
- ドライブが大好きでナビに頼らず裏道を探すのが好き
これらは、効率や結果を追求するものではなく、ただその時間を楽しむこと自体が目的です。
生産性を意識するとどうなるか
私たちは日々、効率や成果を求められる場面が多くあります。仕事や家事、さらには自己啓発においても、「どれだけ成果を出せたか」「この行動はどれだけ価値があるか」を考えてしまいがちです。限られた時間と予算の中で成果を出すにはとても重要ではあります。
でも、生産性を意識しすぎると、以下のような状態に陥りやすくなってしまいます。
- 人と比べるようになる
他人の成果や進捗と自分を比較し、自信を失ったり焦りを感じたりする。挙げ句の果てには人の進捗状況ばかりに気を取られ、気持ちがソワソワ落ち着かなくなってしまう。 - 効率を優先しすぎて疲れる
常に効率を考えると、心に余裕がなくなり、休むことすら「無駄」と感じてしまう。休むと「申し訳ない」と落ち込んで、疲れていてもつい頑張ってしまう。また休むこと自体が、取り残されてしまいそうで怖くなってしまう。 - 好きなことが楽しめなくなる
生産性や効率を追求するあまり、「これをしていて意味があるのか」と好きなことにも疑問を持ってしまう。なぜ好きなのか「言葉」しようと考えすぎて楽しくなくなる。
これらの傾向から、好きなことに熱中するためには、この「生産性」や「効率」という概念をいったん手放すことが重要になりますね。
なぜ好きなことに熱中することが運を良くするのか?
好きなことに熱中する時間は、単なる気分転換ではなく、実は私たちの運気を高める重要な役割を果たしていると考えます。
1. 自然なエネルギーの循環が生まれる
好きなことに熱中している時は、自ら動いている状況です。それは、無理なくエネルギーを発散し、達成することで満足感のエネルギーを受け取れます。これは、「出たり入ったり」の運気の自然のサイクル。自分自身がサイクルの中心となる状態です。なので、周囲の影響を受けづらくなります。そのため「自分の運」が非常に安定します。
2. 心が穏やかになり直感が冴える
何かに夢中になる時間を持つことで、心の内に向き合っている「練習」ができます。練習すると人は上手になるので、内なる声に気づきやすくなれます。その結果、自分の内側に潜む小さな違和感を感じやすくなり、直感が冴えてきます。
3. 他者との比較から解放される
好きなことに没頭している時は、他者と自分を比較する必要がありません。その時間は、純粋に自分自身と向き合う貴重な時間です。時間は「命」です。自分の時間を過ごすのは、自分の「命」を大切に使うことです。大切に扱うものからは大切に扱われれます。
陰陽のバランスを取るということ
東洋思想では、世界は「陰」と「陽」という相反するエネルギーのバランスで成り立っていると考えます。仕事や家事などの「外側」を動かしていく時間は「陽」のエネルギーを使う行動にあたります。一方で、好きなことに没頭する時間は「内側」に働きかける時間で「陰」のエネルギーを使う行動です。
- 「陽」の時間:仕事、運動、目標達成に向けた努力
- 「陰」の時間:趣味、休息、瞑想、好きなことに没頭する
このように、陰陽は対立するものではなく、互いに補い合う関係にあります。一方に偏りすぎると、エネルギーの陰陽バランスが崩れます。人によっては心身の不調を感じてしまったり、気持ちが落ち着けなくなってしまいます。
つまり、好きなことに熱中する時間を持つことは、陰陽のバランスを取る上で欠かせない要素なのです。
好きなことに熱中する時間が「運」を育てる
好きなことに没頭する時間は、単なる趣味や娯楽ではありません。それは、運を育てるための重要な時間ですね。この時間を持つことで、私たちは新しい視点を得たり、心の余裕を取り戻したりすることができます。
反対の行動が取れる理由
好きなことに熱中することで心が満たされると、自然と「反対の行動」にも意欲が湧いてきます。例えば、趣味の時間を思い切り楽しんだ後は、仕事や日常のタスクにも集中しやすくなるのです。
相反する二つの時間を過ごすことで、心も体もリフレッシュされ、自然と運気が上向いていきます。
どうやって好きなことを見つける?
「好きなことが何かわからない」という方もいるかもしれません。その場合は、以下のようなことを試してみてください。
・子どもの頃に好きだったことを思い出す 子どもの頃、夢中になっていた遊びや趣味は、今の自分にも響く可能性があります。
・理由を考えずにやりたいことを試す 「これにはどんな意味があるのだろう」と考えず、気になったことをとにかく試してみることが大切です。
・時間を忘れてしまうことを探す 時間を忘れてしまうほど集中できることが、あなたにとっての「好きなこと」です。
そんな事言われても・・・それができないから困っている、と思いますよね。これだけ情報が溢れていて、良さげなものがチラチラ目につくと、結局何が良いのかわからなくなりますよね。「選択」するだけでエネルギーを使うので、好きなものを探さなくてはを考えるだけで疲れてしまいます。
では、どうすれば良いのか。
「選択」しない、です。好きなものを探さない、嫌なものを避ける、逃げる。陰陽の逆転の発想で試してみてはいかがですか?
・番組が楽しくなければスイッチを切る。
他の番組を探すのは「選択」のエネルギーを使うのでだめ。切る一択。
・お店の雰囲気が楽しくなかったらすぐにお店を出る。
・「お得ですよ」を勧められても使わないものだったら「要りません」と笑顔で断る。
・「まえがき」に心が動かなければその本は読まない。
など。
それと、どこでもどんな人にも効く方法として「運動」もおすすめです。汗をかくほどでなくても大丈夫。肩を回してみたり、エレベーターを使わず階段を使ってみるなど、日常的に気軽にできる「運動」をぜひ取り入れてみてくださいね。文字通り、「運が動き」ますから。

