十二支・支合
ある特定の二つの十二支が、お互い引き寄せ合う関係を支合の関係と言います。中国占星術・七政四余の考え方からきています。支合することで、二つの十二支の五行が混じり合い、五行そのものが変化するとも考えられています。命式や運気を解釈する場合、この関係が発生する場合、物事が「膠着する」と考えます。つまり、動きにくくなるというわけです。
例えば、日柱と年柱が支合の関係であれば、「親との関係が濃い」と考えます。また、巡ってくる運気と月柱の地支(十二支)が支合の場合は、「仕事にじっくり取り組む時期」となります。
支合の組み合わせとなるのは、6パターン。そして、それぞれ十二支の五行が変化は以下のようになります。
・子と丑・・・・土気に変化
・亥と寅・・・・木気に変化
・戌と卯・・・・火気に変化
・酉と辰・・・・金気に変化
・申と巳・・・・水気に変化
・午と未・・・・土気に変化
ただし、午と未の組み合わせは、火気だと考える流派もありますが、「火土同根」(火と土は同じ根っこを持っていて、火が強すぎると土気になる)の理論から推測すると、私は、土気になるのではないかと考えています。
では、なぜ、この組み合わせが強く結びつくと考えられているのでしょうか。
十二支は方角の象意も持っています。
下の図の丸を地球をすると、その周囲を図のように十二支が配置しています。地軸を軸として地球が自転をするのですが、地軸が斜めになっているために、線で繋がった十二支は「同じ高さ」になります。
よって「同じ高さ」になるグループとして、強い結びつきが生じると考えられているのです。
地球の上下は土気。
後は、下から木気→火気→金気→水気。お気づきのように、「春」「夏」「秋」「冬」と上っていきます。
支合には、二つの気が穏やかに混じり合う場合と、摩擦を生じる場合の二つのパターンがあります。
穏やかに共鳴するのは相生関係となるパターン。これを「生合」と言います。3種類あります。作用が純粋に現れます。
・午未(火生土)の生合
・辰酉(土生金)の生合
・亥寅(水生木)の生合
一方で、二つの十二支が相剋関係の場合は、摩擦が生じます。葛藤を感じやすいかもしれません。これを「剋合」と言います。
・巳申(火剋金)の剋合
・卯戌(木剋土)の剋合
・子丑(土剋水)の剋合
今年は「辰年」。
日柱の地支が「酉」の人は、周囲の期待に応えねばとやる気を感じているかもしれませんね。一人で頑張ろうとしすぎると、プレッシャーになるので気をつけて。周囲に協力してくれる力が、普段より大きいですよ。
月柱の地支が「酉」の人は、頼りにされる場面が多く、なんだかバタバタしているなと感じているかもしれませんね。少し面倒に思ったとしても、丁寧に対応していくと、予想以上の結果につながる時期。頑張ってよかったと、来年の春には不安が自信に変わっているはず。
いずれにしても、焦らずに着々と、動いていくのがおすすめです。