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五行的「色気」とは? 

映画やドラマを観ながら、俳優さんの演技や表情に思わずうっとりとした経験はありませんか?「こんな風に色気のある人になりたい」と憧れを抱いたことがある人も多いはずです。しかし、この「色気」とは一体何なのでしょうか。

「色気」は、一言では説明できない不思議な魅力です。人相学の観点から見た色気を参考にして五行的な視点での色気について考えてみました。


「色気」を人相学で紐解く

人相学の権威である天童春樹先生の著書「人生を豊かにする人相術」には次の様に書かれています。

  • 「人相とは思いの表れ。思いが人を造る。」
  • 「思いは変化するもの。よって人も変わり人相も変わっていく。」

また、天童先生が「良い感じの人」として挙げる特徴は「表情が豊かな人」です。表情豊かな人は、他者に興味を持たれやすく、助け舟が自然と向こうからやってきます。この「興味を引きつける力」こそが、色気の源の一つだというわけです。


表情の豊かさがもたらす色気

では、「表情が豊かな人」とはどんな人でしょうか?それは、心がダイナミックに動く人のこと。心が上がったり下がったり、弾んだり沈んだりする多彩な感情が、そのまま表情に現れます。

  • 楽しい時には心が弾み、表情が輝きます。
  • 悲しい時には心が沈み、深みのある表情が滲み出ます。
  • 辛い時には心が縮こまり、それが表情の緊張感として現れます。
  • 嬉しい時には心が膨らみ、笑顔に温かさが加わります。

このように「変化する心」が織りなす表情の豊かさが、色気を形作る大きな要因になると言えます。


五行と色気の関係性

東洋思想では、五行(木火土金水)の要素がすべての事象を構成していると考えます。それぞれの五行には色や感情が対応しています。

  • : 青色、怒
  • : 赤色、喜
  • : 黄色、憂
  • : 白色、悲
  • : 黒色、恐(驚)

五行的な観点で「色気のある人」を考えると、すべての感情を豊かに発揮し、それに応じた色をまとう人といえます。たとえば、喜びで赤を発し、悲しみで白に染まるように、多彩な感情を表現することで、その人の「佇まい」に色気が染み出していきます。


感情を抑え込むと色気は失われる

一方で、感情を抑え込むことは、色の変化を止めることになります。つまり色気が滲み出るのを押さえ込む行為です。たとえば:

  • 怒りを感じても笑顔で応じる。
  • 悲しみを抱えていても「大丈夫」と言ってしまう。
  • 困難を一人で抱え込み、「助け舟」を拒む。

これでは、本来の感情が表に出ず、色気を感じさせる余地がなくなってしまいますね。


五行的に見た色気のある人とは?

五行的に考えると、色気のある人は「怒・喜・憂・悲・恐」を大事にし、それを素直に表現する人。
自分の気持ちを素直に感じ、人に伝えることができている人ではないかと思います。自然体で自分の感情を表現し、素直な感情で他者と繋がっていく人。繋がった人も刺激を受け、感情が動きうっとりする。色気とは、無理に作り上げることは難しい。自然体で自分の感情を表現し、周囲とのつながりを楽しむ中で生まれるものです。感情豊かな人は、他者の感情を動かし、結果的にその魅力が「色気」として表れる。
まずは、「怒・喜・憂・悲・恐」の感情をしっかり味わうことから始めてみようかなと考えています。