
一年を振り返る大切さと五行の循環から考えるゴールの意味
一年の終わりに自分を振り返ることは、成長を確認し、新たな一年への指針を見つける大切なプロセスです。特に、ゴールを設定し、その達成度を考えることで、自分が進んできた道をより明確に認識できます。ただし、五行のサイクルから考えた場合、「何ができたか」で振り返りを終わらせることは、本来のゴールの意義を十分に活かせていないのです。
五行のサイクルに置き換えて、この振り返りのプロセスを考えてみましょう。五行は「木・火・土・金・水」の順で進行し、物事が成長し、完成し、再び新たなサイクルを始める循環を表します。中でも「金」は結果や収穫を意味し、完成した形を示します。よって「何ができたか」で終わらせるのは「金」で止まるということ。結果にとらわれてしますと次のステップである「水」に行けてない状況です。「水」は「木」の芽吹きに必要な気。なので「金」で止めると芽吹きにつながっていきませんよね。
ゴールの本質は「何を達成したか」という結果に留まるものではなく、「その結果が自分に何をもたらしたか」という感情に気付くことです。「満足した」「嬉しかった」「悔しかった」「辛かった」といった感情を振り返り、次のサイクルを始める「水」の要素へとつなげることが重要です。「水」は境界を溶かし、次の芽吹きのための基盤を作ります。このプロセスが循環を生み、持続的な成長を支えるのです。
たとえば、今年何か大きな目標を達成したとしましょう。その結果だけを見て「できた」と結論付けるのではなく、「その達成が自分にどんな感情をもたらしたか」を考えてみましょう。「満足して次の挑戦が楽しみになった」「思ったほどの結果ではなく悔しかった」「大変だったけどやり遂げたことで安心した」など、感情を具体的に言葉にすることが大切です。この作業を通じて、自分が次に何を目指したいのかが自然と見えてきます。
一方、目標が達成できなかった場合も同様です。「できなかった」という事実だけで終わらせるのではなく、「なぜできなかったのか」「その結果どんな感情が生まれたのか」を振り返りましょう。たとえば、「悔しかったけど、自分に必要な力が分かった」「挑戦することで新しい気付きがあった」など、感情を認めることで次のサイクルのエネルギーを蓄えることができます。
振り返りの最終地点である「水」の要素を意識することは、次の芽吹きを促す大切なプロセスです。五行の循環において、水はすべてをリセットし、新しいスタートを準備する段階です。一年の終わりに、達成感や後悔、喜びや悲しみといった全ての感情を言葉にして整理することで、新しい一年に向けたエネルギーを蓄えることができます。
一年を振り返る際には、五行の循環を意識してみましょう。「木」で芽吹き、「火」で活発に成長し、「土」でバランスを取りながら進み、「金」で結果を得る。そして「水」で次のステージへの準備をする――この循環が、私たちの成長を支える大きな力となります。
今年一年の自分を振り返り、結果だけでなく、その結果が生んだ感情にも目を向けてみてください。その感情は次の挑戦を支える「水」となり、新たな成長の糧となるでしょう。そして新しい一年、また新たな「木」の芽を育てるエネルギーとして活用していきたいですね。

