
「空亡」とは? その意味と活用法を知る
「空亡」という言葉を聞いたことはありますか? 占いに詳しくない方でも、「空亡」については気にされる方が多いです。たとえば、「今年は空亡だから悪いことばかり続いている」と言われる方もおられるのは事実ですが。詳しくお話を伺っていくと、良いことや楽しいこともあり、結局良いも悪いも半分半分かなと思います。
「空亡」の基本的な考え方
「空亡」は、十干と十二支を順番に組み合わせた際に、余る二つの十二支が巡る時期を指します。空亡の時期は「空亡年」「天中殺」「殺界」などと呼ばれ、この時期に均衡が崩れると考えられます。
しかし、これは必ずしも悪いことばかりではありません。空亡の時期は「欠けている」要素が補われ、「無かったものが得られる」機会でもあるのです。つまり、全てが満たされる時期と捉えることができます。
空亡が示す12年サイクルの課題
十二支は12年で一巡するため、「空亡」も12年に一度訪れます。この12年のサイクルにおける空亡の時期は、「課題への答えや結果が出るタイミング」として考えられます。
空亡が明けると、新しいサイクルが始まり、その先の12年間に向けた新たな課題が示されます。
- 空亡時期の十干は、その人が向き合うべき課題を示しています。
- 空亡明けに巡る五行は、新しい12年サイクルの課題を表します。
これらの情報を読み解くことで、自分に与えられた課題を具体的に把握できるのです。
空亡と大運を組み合わせて運気を読む
占いにおいて、大きな運気の巡りを示すのは「大運」と「空亡」の二つです。これらを組み合わせて解釈することで、運気の流れをより深く理解することができますよ。
- 大運: 人生の「季節」を表し、自然に受け入れるべき流れを示します。
- 空亡: その時々の課題を示し、解決に向けた行動を促します。
例えば、大運が「春」を示している場合、その季節に適した行動を取ると吉に向かいやすいです。一方で、空亡は課題解決のための試練や出来事も起こりやすく、それに対する行動が求められます。
空亡明けに巡る五行の課題とその意味
空亡明けに巡る十干の五行と日主の関係から、12年サイクルでの課題が読み解けます。以下に具体例を示します。
- 比劫(自分を貫く課題)
- 自己実現や自我の表現に取り組む時期。自分の意志を主張し、個性を発揮することが求められます。
- 漏星(自己表現と縁を広げる課題)
- 自己表現や人との縁を広げる時期。特に女性にとっては結婚や出産、感受性を磨くことがテーマです。
- 財星(才能発揮と財の形成)
- 才能を発揮し、財を築く時期。男性にとっては結婚や主体的な行動が重要です。
- 官星(責任と社会貢献)
- 社会的な役割を果たし、責任を取る時期。出世や社会貢献がテーマとなります。
- 印星(学びと成長)
- 精神的な成長や学びを深める時期。保護を受けたり、身近な場所や人との関係性を見つめ直すことが大切です。
空亡を活用してポジティブに過ごす方法
空亡は不安を感じる要素ではなく、自分の課題に向き合うための絶好のチャンスです。この時期に次のような行動を意識するのがおすすめです。:
- 課題に向き合う: 空亡の時期には、課題が明確になりやすいです。自分にとって立ち向かう「テーマ」を意識しましょう。
- 流れに逆らわない: 大運が示す季節に適した行動を心がけると、運気がスムーズに流れます。
- 結果を受け入れる: 空亡は12年サイクルの総仕上げの時期です。結果を恐れず受け止め、次のサイクルへの準備を始めましょう。
空亡を味方にする生き方
空亡は「欠けている」時期ではなく、これまでのサイクルを総括し、新しいスタートを準備する時期です。自分に与えられた課題を知り、その解決に向けて行動を起こすことで、次の12年をより良いものにする基盤を築けるはず。現在「辰巳空亡」真っ只中。十干は木気です。辰巳空亡さんは、日主との関係性から「課題」を把握して結果を受け止めてみてくださいね。空亡明けは火気です。日主と火気の関係性から「テーマ」を理解し、新しいサイクルを迎える準備を、今年後半から始めてみてくださいね!

