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「生まれた日」と「届け出の日」が異なる場合どちらで占う?

占いをする際、基本的には「生まれた日」を基準に計算します。生まれた瞬間の運気が、その人の人生に影響を与えると考えられているからです。ところが、時々ですが「生まれた日」と「届け出の日」が異なる方が時折いらっしゃいます。平成生まれあたりからはあまり見られないケースですが、昭和大正生まれの方(特に女性)は時々おられます。当時の家族の事情や地域性などが影響しているのかもしれません。

占い師として、このような場合にどちらの日を基準にすべきなのか、そして「本当の運命の日」はどちらなのか、やはり迷ってしまいます。


「生まれた日」を基準に占う理由

占いでは、通常「生まれた日」を基準に計算を行います。その理由は、四柱推命や他の占術で重要とされるのは、「その瞬間の運気」に染まるという考え方に基づいているからです。

赤ちゃんが生まれた瞬間、まっさらな状態でその日の運気を体に受け取り、その人の「命式」が形作られます。この命式が、その人の性格や運気の流れを解釈するための基盤となります。そのため、正確な生まれた日がわかる場合には、迷うことなく「生まれた日」を使います。


「届け出の日」で占う場合

一方で、「生まれた日がわからない」「届け出の日を誕生日として認識している」という場合もあります。この場合は、「届け出の日」を基準に占いを行います。生まれた日ではないのだから、占いがピンとこないのでは?と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。その様な場合でも占いの結果を「当たってる」とおっしゃられます。

実際、後から正確な生まれた日がわかってそちらの日で再鑑定してみると、「届け出の日の方がしっくりくる」とおっしゃる方もおられます。なのでどちらが良いのか、ますます迷ってしまいます。


運命は「出合い」で形作られる

運気とは、自分から運ぶ「気」と、自分に向かって運ばれてくる「気」が出会うことで一つの景色を作り出します。この「出合い」が、運命を定める重要な要素になります。

「生まれた日」は、その人が初めてこの世界に現れた日ですが、「届け出の日」には、その人を届ける家族や周囲の人々の意思や事情が絡んでいます。つまり、届け出の日は「その人と家族、環境との出合いの日」とも言えるのです。この「出合い」が、その人の運命に何らかの影響を与えていると考えると、届け出の日の運気がしっくりくるという現象もあながち間違いではないのかなあと思います。


二つの誕生日を持つ方の場合

私が占いを行う際、二つの誕生日を持つ方には、両方の運気を調べてお伝えすることがあります。そして、ご本人にどちらがしっくりくるかを選んでいただきます。面白いことに、「生まれた日」と「届け出の日」を選ばれる方の割合はほぼ半々。統計を取ったわけではないので、あくまでも私個人の印象ですが。

なぜそのような結果になるのか、明確な理由はわかりません。しかし、それぞれの人にとって「自分にしっくりくる運命の日」というものが存在するのではないかと感じます。それは、「自分で選んだ日」こそがその人にとっての「運命の日」と言えるのではないかなと考えています。


「運命の日」は自分で決めて良い

占いの世界には、生まれた日を重要視する先生も多くいらっしゃいます。その考え方は決して間違っていません。しかし、「届け出の日」にも、その人の人生における意味や影響があると私は思います。

「どちらが自分にとってしっくりくるのか」を自分で感じ取り、自分の運命の日を選ぶこと。それが、その人にとって最も大切な判断なのではないでしょうか。どちらの日を選んでも、それはその人にとって間違いのない「運命の日」なのでしょうね。


占いを通じて人生の景色を紐解く

運気とは「出合い」が作り出す景色であり、占いはその景色を読み解くツールです。どちらの日を選ぶにせよ、その運命の日からスタートする運気がその人の人生を照らし出してくれます。

もし二つの誕生日を持っている方がいらっしゃれば、どちらの運気も紐解き、自分にとってしっくりくる方を選んでみてくださいね。自分が選んだ日が、あなたにとっての「本当の生まれた日」に違いないはずです。