
「日柱の十干」はあなたの頭:命式の中で最も大切なパーツ
四柱推命では、生年月日と生まれた時刻から「命式」を立て、そこからその人の「景色」を読み解きます。「命式」は、生まれた「年」「月」「日」「時」の四つの柱で構成され、各柱が影響し合いながらその人の個性を形作っています。
その中でも最も重要なのが「日柱」です。「日柱」はその人自身。自分軸です。そしてその中でも十干は「主」。いわば「頭」を象徴しています。
自分の顔をリアルタイムで見ることができないように、一番重要な「頭」も同じく見えずらい傾向があります。自分のことは自分が一番わからないとよく言われますよね。言い換えれば「生まれた時からかけているメガネ」のようなもの。自分の一部になっているために、意識しにくい場所なんです。
運気が良い状態は、「頭」が喜んでいる、または、圧迫を受けていないときです。逆に、「頭」が疲弊したり、削られてしまうと、どんなに運気が良くても「自分らしさ」を発揮できません。だからこそ「頭・日主」は、運気を読み解く上でも最も重要なパーツとされているのです。
「日柱干支」と運気の流れ
運気の流れを見る際には、「頭・日主」に向かってどのようなエネルギーが注がれているのか、またどのような影響を受けているのかを考えます。
- エネルギーを受け取る時期
「頭・日主」に向かってエネルギーが注がれている場合、自分に力を蓄えることが大切です。具体的には、勉強や体調管理、自分にとって滋養となる活動に力を入れると良いですね。 - エネルギーを放出する時期
逆に、「頭・日主」から外にエネルギーを放出する時期は、行動を起こすことで運気を活性化させることができます。たとえば、プレゼンや企画提案など、外向きのアクションを積極的に行うのがおすすめ。
どちらの場合でも、「頭」を疲弊させないことが重要です。自分の「頭」に無理をさせると、良い運気も活かせなくなります。
「頭」の大きさと個性の違い
「頭の大きさ」とは、「日主」と同じ気(五行)が命式の中でどれくらい存在するかによって決まります。同一五行があるほど、大きな「頭」になります。
- 「頭」が大きい人
自信に満ち、プレッシャーにも強い傾向があります。しかし、考えすぎて思考が重たくなり、自分で自分を追い詰めることも。 - 「頭」が小さい人
周囲からの助けを受けやすく、柔軟な対応が得意です。ただし、周囲に依存しすぎると、自分の軸を見失う可能性があります。
どちらが良い、悪いということはありません。それぞれに特徴があるため、自分の「頭」の大きさを知り、それに合った行動を取ることが大切です。
「頭」のメンテナンスを忘れずに
「頭」は常に他の「気」の影響を受けています。そのため、どんなに大きな頭でも、削られたり重たくなったりすることがあります。逆に、小さな頭もエネルギーを受け取ることで一時的に大きくなることがあります。
以下は、五行別の「頭」のおすすめメンテナンス方法です:
木気の場合
- 森林浴をする
- 新しいことに挑戦する
- 酸味のある食材や山菜を食べる
火気の場合
- 運動をして血流を良くする
- 温泉に入る
- 日光浴を楽しむ
土気の場合
- 根菜類を使った温かい料理を食べる
- ガーデニングをする
- 土で作った食器を使う。
金気の場合
- 部屋を整えて湿度を適切に保つ
- 小旅行に出かける
- プチ贅沢を楽しむ
水気の場合
- クレンジングや洗顔をしっかり行う
- 黒い食材(黒豆や黒ゴマ)を取り入れる
- 瞑想をする
これらの方法は、自分の「頭」に合った方法で、余計な疲れを取り除き、気をリセットするために役立ちます。
「頭」が疲れた時はどうする?
「頭」と同一五行が多すぎて、「頭」が重たくなると、過度なプレッシャーを感じたり、自分の考えに固執して視野が狭くなる傾向が出ます。また「頭」の五行を排出したり圧迫を加える五行が多すぎる場合は、疲れやすさを感じたり、気分が落ち込みがちになります。どちらも「頭」を上手に動かせず「首が回らない」状態になってしまいます。首こり肩こりがひどくなったような感覚ですね。そんな時は、大きな決断を避け、まず心と体を休ませる時間を作るのがおすすめです。こりをほぐさなくては。
- 睡眠をしっかりと取る
- 温かい飲み物やスープで体を癒す
- 好きな趣味やリラックスできる時間を楽しむ
こりをほぐして巡りを改善することで、次の行動に備えることができます。
自分の「頭」を大切にする
「日主」は、四柱推命において最も重要なパーツであり、その人の「頭」を象徴しています。この「頭」を疲れさせないようにメンテナンスを心がけることで、より良い運気の流れに乗ることができます。
「頭」が重たくなりすぎないように、「肩の力を抜く」「視点を変える」など、日常の中でできる工夫を取り入れてみてください。五行別のメンテナンス方法を試しながら、自分らしい「頭」の状態を保ち、運気を味方にしていきましょう。
「頭」を大切にすることが、運を開く第一歩です。

