「手」は語る:陰陽で手相を観る
毎週月曜日、おのだサンパークコンピューター手相診断コーナーの担当をしています。
手相をコピー機で印刷し、お客様のお誕生日を伺って、「日柱」と「手相の画像」で、簡単ではありますが、運気の流れを基にして、手相を観ていくのです。
お一人様、3分くらいの短い鑑定時間ではありますが、それがかえって気楽に占えるので、毎月のようにお越しいただくお客様も多いです。ご自身の運気の「健診」みたいな感じで利用されている方もおられます。
コピー機で印刷される「手相」はモノクロです。それは、「光」と「影」の「世界」。「色」のない「世界」は、陰陽をはっきりと映し出しています。
実は、目で見る「手相」と、印刷で見る「手相」は、違うのです。「色」で誤魔化していないので「本質」が浮かび上がります。全ての「線」は「影」、つまり「陰」を映し出しています。掌の膨らみは「光」、つまり「陽」を映し出しています。
「線」がすんなり伸びていたり、はっきりと、しっかりと伸びていれば、「迷い」がないと見て取れます。少しでも「迷い」があると、「線」の周りにも「影」ができてしまい、「線」そのものを「邪魔している」「飲み込んでいる」、そんな「気」が映り込みます。
中途半端な「線(陰)」は「影」としてコピー機が認めないので写りません。「とりあえず、線を伸ばしてみました」程度では、ダメなのです。
全ては陰陽、どちらもしっかりと存在してこそ「形」ができます。何事も、まず「陰」をしっかりと受け止めること。「ネガティブ」の土台がしっかりとあってこそ、「ポジティブ」が安定して発揮できるのです。
「土台のないポジティブ」は、不安定で、とても危なっかしいのです。
印刷された「手相」は、「ネガティブ」の土台があり、そしてそれを乗り越えるために「ポジティブ」に「行動」していないと、映し出してくれないのです。
これは、私の感じていることで、真偽の程はわかりませんが、たくさんのお客様の「手相」が私に囁いてくれて知ることができた私の「気づき」です。
「掌」の「光」の中に、「影」が映し出される時は、「疲れ」が出てきたサインです。力のある「光」は一点の曇りなく張りだしているので、「影」を寄せ付ける「スキ」がありません。「光」の中に「影」が下から覗くのは、「張り」がゆるくなったからです。
そんな時は、「少し忙し過ぎているかもしれないから、今日は、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって、思いっきり深呼吸をしてくださいね」と伝えます。疲れているのは、「戦闘態勢」だから。心と体が前のめりになっています。鎧を脱ぎ、武器を捨て、ひと時でも「休戦」すると回復します。
ただ一つだけ、観ると胸が切なくなってしまう「手相」があります。
それは、「飲込まれてしまった手相」です。
「光」も「影」もなく、そこには「灰色」があるだけ。
何も映り込んでいなくて、よく見ると、わずかではありますが、「消え入りそうなほど」弱々しい「線」がある。ここには、かつて「生き生きとした線」が伸びていたんだろうと思える「痕跡」は残っている。そして、かつて「内側から弾き出される弾力」があって豊かな「血」が巡っていたんだろうなと思える「痕跡」は残っている。
そんな「手相」です。
そんな時は、「もう十分だと思います、お疲れ様でした」と一言だけ言うのです。
「自分」が飲み込まれるほど、飲み込まれてもなお、頑張った「手相」は、とても切なく、とても弱々しく、「もう無理」と、私に話てくれるからです。
その時のお客様の反応は2パターンあります。
一つは、涙をポロポロ流される。それは「鎧」を脱ぎ捨てた瞬間です。緩んだ心と体が、やっと溜め込んでいた「涙」を外に滲み出してくれました。
涙は「第一関門突破」したことを教えてくれるので、それから今後の運気を、ちょっと優しめにふんわりとお伝えします。
そうすると、お客様のお顔にふんわりと「血色」が戻り、最後は素敵な笑顔になられます。なので、私も嬉しくなって、「今日、お会いできてよかった」と、お客様にお伝えするのです。
もう一つは、「無反応」これは、なかなか手強いです。心が動けないほどに、「諦め」が支配した状態です。
心が動いていないのに「行動」することは、ただの「物質の移動」です。このような状態で、いくら動いてみたことろで、どんなに周りが「すごいね」と言ってくれたとしても、「心ここにあらず」なので、ちっとも嬉しくありません。だから、「空回り」している状態に落ちいてしまいます。
そんな人は、「気」が上にばかり上がっていて、下に「気」が降りていけないのです。足は浮腫んだり、冷えたり。肩はパンパンに張って、頭がふわふわクラクラしたり。こんな感じになっています。なので、まずは全身に「気」を巡らせることをお勧めしています。
ストレッチやお散歩など、「何も考えず」に少し汗ばむ程度の運動は、「血」を巡らせてくれて、「血」とともに、一緒に「気」も巡ります。
焦らずに、何も考えずに。
そのうちに、きっと「気」が巡り始め、心が軽くなってきます。「光」と「影」だけの世界は、本質をとても冷静に見せてくれます。
そこには「ごまかし」はありません。
実は、私も時々、自分で手をコピーして、「気のチェック」をしています。
「気の健康診断」みたいな感じです。
「運気」の流れは変えられませんが、運気のどこを「採用」するかは、自分で決めることができます。
「手相」がすっきり生き生きしている時は「勝負・攻める時」
「手相」がぼんやり沈んでいる時は「学び・振り返りの時」
こんな風に「手相」を利用すると「お得」ですよ。