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「少子化問題」と「丙午問題」

2026年の干支は「丙午」です。60年ぶりに巡るこの年の干支は、過去に特別な意味合いを持って語られてきました。1966年の「丙午」の年には、出生数が大幅に減少しました。その理由は「丙午に生まれた女性は男勝りで強すぎるので男の運を潰す」と、古くから言われていたそうです。この年の出生率は「1.57」と、当時としては異例の低さを記録しています。当時の日本では、「女性は家庭を守り、男性が外で働く」という価値観が一般的でした。「丙午」の女性の強さが、この価値観にそぐわないと解釈され、「産み控え現象」が起きたと言われています。誤解や偏見を生んでしまったのです。少し前に、ネットの記事で「少子化にとって2026年丙午問題はどのような影響が出るだろうか」と書いてあるのを見つけました。(出典元を控えていなくてすいません)
現在では、以前に比べて暦を意識して生活する人も減り、「〇〇の年は運気が悪いから何もしない」と考えることはしなくなりましたよね。なので、暦の影響はないのではないかなと思っているのですが。でも、ちょっと興味を惹かれます。


「丙午」とは何か?

四柱推命では、「丙午」は十干の「丙」と十二支の「午」が組み合わさってできた干支です。

  • 丙(ひのえ)
    五行の「火」に属し、「陽」の性質を持ちます。「丙」は太陽を象徴し、その輝きとエネルギーは誰の影響も受けず、自ら存在する強さを持っています。十干の中でも特に勢いがあるとされます。
  • 午(うま)
    十二支の中で「火の陽」に該当します。「午」は夏の盛りを象徴し、エネルギーが最も旺盛な時期を表します。

このように、「丙午」は五行の「火」と陰陽の「陽」が極まった干支であり、「陽の極み」とも言える特徴を持っています。
東洋思想は、全てを引用の二つに分類します。人間も男性と女性の二つに分類し、男性を陽、女性を陰と考えます。男性は陽が強いほど男らしくて吉、女性は陰が強いほど女性らしくて吉となります。ということは、「陽の極み」の女性の場合、「男の中の男の特徴を持った女性」となります。もちろん、「多様性」を重視する現在では男女を陰陽でキッパリと分けること自体が、時代の流れにそぐわなくなってきています。なので、「丙午」の女性は「ダメ」とは決して判断しません。


参考までに「丙午」に生まれた有名人には、以下のような方々がいらっしゃいますよ。

  • RIKACOさん
  • 小泉今日子さん
  • 君島十和子さん
  • 斉藤由貴さん
  • 鈴木保奈美さん

これらの方々は、個性豊かで芯の強い生き方をされていらっしゃますよね。むしろ「丙午」のエネルギーの強さを武器にされ、その強さが魅力として評価されていらっしゃいますよね。


2026年の「丙午」に期待すること

60年の時を経て再び巡る「丙午」の年。1966年には出産には「嫌がられた干支」だったかもしれませんが、現代は「個性」と「多様性」を尊重する時代です。
不安定な今、「丙午」の持つ強烈なエネルギーは、今では「暗闇を明るく照らす太陽」のように、周囲を明るく照らすパワーが溢れる年になるのではないかなと期待しています。
暦の読み方も、時代とともに変化していきます。占術家も時世を感じながら命式を観ていく柔軟性と想像力が試されますね。