「大運」と「接木運」

１０ 年にひとつ動く「大運」は、とてもダイナミックな「気」です。「大運」は各個人の命式の月柱干支がスタート地点です。そこから６０個ある干支が、１０年に一つずつ動きます。
「大運」の切り替わりの時期には、様々な事柄が切り替わるために、自分自身の立場を変えたくなったり、自分ではそのつもりがなかったとしても、変わらなくてはいけなくなったりと、大きな「節目」となると言われています。
実際に、鑑定をしていても、やはり、「大運」は侮れないなと感じています。
運気の種類は、全部で６０種類あります。それは、１０ 個の「干支」と１２個の「十二支」の組み合わせが、全部で６０パターンあるからです。「大運」については、１０ 年にひとつ変わるので、人生でも巡ってくる「気」が、例えば１００歳まで生きたとしても、１１個の「運気」しか体験できません。
つまり、生きている間に、同じ「大運」が巡ることはないのです。体験できる運気は、「一期一会」であり、二度と同じ巡りの組合せはありません。
今日の日は、今日が終わってしまったら、もう二度と戻れない。
運気もまた、同じです。

「大運」は、あまりにも大きな巡りなので、細かく分析する解釈よりも、少し「離れて」観察する方が、解釈できると思います。
例えば、「今年の秋ってどんな感じ？」と質問されても上手く説明できない。秋が過ぎて振り返ってみて、初めて「今年の秋は〇〇だった」と答えが見つかる。「大運」はそんな感じなのです。
例えば、「１０代のわたし」は、とにかくがむしゃらに走っていたな、とか「２０代のわたし」は、仕事を通じて鍛えられたな、とか。
なので、これから先に巡ってくる「大運」の解釈は、イメージを膨らませて考えていくのが良いと思います。
イメージを膨らませるために良い方法としては、過去を振り返り「過去の大運」の五行が自分の命式にどのように影響を与えていたかを観ることです。
命式の自分軸である「日柱」の五行を強める作用をもたらす大運が巡っている時は、「自分で頑張る時期」。プレッシャーに感じながらも、何かに一生懸命取り組む日々を過ごしていたはず。
反対に、「日柱」の五行に圧を加える作用をもたらす大運が巡っていたら、思い通りにならないことが続き自信をなくすことが多かったかもしれませんね。
１０年の大運の始めの５年間は、大運の十干の五行からの影響が強く出て、残りの5年間は、十二支の五行の影響が出ます。
圧を強く受けるほど、思い通りにならないことも増える傾向が出ますが、そのような場合、次の大運は結構使える五行を持っている干支が来ることが多いです。
でも、苦手な五行だから１０年ずっと辛い・・・なんてことはないので、年運や月運を上手に味方につけて過ごしたいですよね。

実は、「大運」よりも、もっと「大物」の巡りがあります。
それは、３０年毎の「季節」が変わる節目の運気です。
「接木運」とも言われています。
これは、「十二支」で判断をします。
「十二支」とは、見えない「気」のサイクルの象徴です。
「四季」でグループ分けをされています。
「亥・子・丑」のグループは「冬」
「寅・卯・辰」のグループは「春」
「巳・午・未」のグループは「夏」
「申・酉・戌」のグループは「秋」
つまり、「戌・亥」「丑・寅」「辰・巳」「未・申」の変わり目が、季節ががらっと変わることになります。
「大運」の巡りについては、「順行」と「逆行」があります。
順行の場合は、「戌から亥」「丑から寅」「辰から巳」「未から申」に変わる年が「接木運」となります。逆行の人の場合は、気の巡りが逆に進むために、「亥から戌」など、逆向きに変わる年が、「接木運」になります。
「季節」が変わるので、衣替えをしなくてはいけません。
なので、「３０年に一度の大転換」と考えられているのです。
なので、「接木運」の前後は、「とんでもないことが起きそうで怖い・・・」とおっしゃる方もおられるのですが、３０年間も同じ自分でいられるわけもなく、そもそも時代も変われば、自分の年齢や立場も大きく変わっているので、「とんでもない」かどうかは、全く関係はありません。
ただ、やはり、「大運」や「接木運」については、「切り替わり」の時期として捉えた方が、運気を利用できると考えています。
今まで楽しめていたことが楽しくなくなったり、新たな目標が突然閃いてきたり、ふっと「空気」が変わったように感じるはずです。
人によっては、転居、転職、結婚、離婚など。大きな出来事が起こることも。
そして、面白いことに、占いに興味が全くなかったけど、良い機会だからガッツリ自分の運気を知りたくなった、と言われて、鑑定を受けられたり、また、自分で運気を観れるようになりたくなったと、講座を受講されたりされる人は、この「切り替わり」の場合がとても多いんですよ。
大きな流れは、感じるものなので、例え「占い」を知らなくても、運気の流れにのっている人は、ご自身ですでにそれをしっかり体感されています。なんとなくの「直感」って、やはり何かを感じているからで、だから、迷った時には、自分の直感を信じてみると良いと思います。
自分の答えは、外ではなくて、自分の中にあります。