
「キャンドル作り&チャイを楽しむワークショップ」を開催しました:あえて「無駄」を取り入れる豊かさ
やなぎだ化粧品店様で、「キャンドル作り&チャイを楽しむワークショップ」を開催しました。キャンドル担当は、クリスタルを使ったサンキャッチャーやアクセサリーが評判のChicaさん。今回のワークショップでは、なんとフルーツそのものを土台にして作るスタイル。土台にするフルーツは、レモンと八朔。普段はガラスや金属の容器を想像しがちですよね。フルーツを土台にすると、見た目が可愛いだけでなく、フルーツのほのかな香りも楽しめて、とってもお得なんです。

レモンや八朔などの柑橘系フルーツは、切った瞬間に爽やかで酸っぱい香りが広がり、一気に空気を軽やかにしてくれます。果肉をスプーンで取り出す作業をするたびに、その香りがふわりと周囲に広がって、自然と気分がリラックス。香りには空間を変える力があるとよく言われますが、それを実感できました。
不思議なことに、参加された皆様同士が初対面とは思えないほど、会話が弾んだのが印象的でした。酸味のある爽やかな香りは、どこか心を開放してくれる作用があるのかもしれません。自然と「この香り、心地良いですね」と話題が広がり、おしゃべりに花が咲きました。
チャイでさらにほっこりとした時間に

キャンドル作りのあとは、インドのスパイスチャイを楽しむ時間。柑橘の香りが漂う空間で飲むチャイは、心も体も温めてくれるベストコンビです。スパイスやミルクの優しい甘さと、レモンや八朔の酸味の余韻が混ざり合って、なんとも贅沢なひとときになりました。
ものづくりがもたらす交流の力
今回のワークショップを通じて改めて感じたのは、「何かを一緒に作る」経験が生む交流の力。初めて会う人同士でも、同じ作業に集中しながら自然に会話が生まれ、共通の話題が広がるので、いつの間にか打ち解けた雰囲気になっていました。参加された皆様からも「またこういう機会があれば参加したい」という嬉しい声をいただき、大変励みになりました。ありがとうございました。
今後のワークショップに向けて
フルーツを使ったキャンドル作りは、見た目の可愛さはもちろんのこと、香りや作る過程そのものを楽しめるのが魅力です。これからも、こうした普段の生活をちょっと新鮮にするアイデアを取り入れたワークショップを企画していきたいなと考えています。
今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。柑橘の爽やかな香りに包まれながら作ったキャンドルと、スパイスチャイが彩るひとときは、私自身にとってもとても心温まる時間でした。次回のワークショップも、また皆さんと楽しい時間を共有できれば嬉しいです。
もし今回参加できなかった方や興味を持たれた方がいらっしゃれば、ぜひ次回の機会を楽しみにしていてください。ワークショップ情報は随時お知らせしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
いつも快く会場を貸してくださるやなぎだ化粧品店様。ありがとうございました。また、やなぎだ化粧品店様では、毎月楽しいイベントを企画されておられますよ。ぜひチェックして遊びにきてくださいね。
早速ですが、5月17日18日には「第一回 やなぎだ祭り」が開催されます。私も「占い」で参加予定です。詳細が決まりましたらご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
日常生活を便利にする道具やサービスがたくさんある現代で、あえて「キャンドルのほのかな灯り」を楽しんだり、「時間をかけてチャイを淹れる」ことにこだわったりするのは、一見「コスパもタイパも悪い」行動かもしれません。しかし、こうした“あえての遠回り”がもたらす豊かさは、機能性や効率だけでは得られない特別な価値を生み出すのではないかと考えています。
相反する要素があってこそ「ひとつ」になる東洋思想
東洋思想では、陰と陽など相反する二つの気があってこそ安定し、存在できると考えられています。この考え方は、日常のちょっとした選択にも投影されるものです。
- キャンドルの灯り vs. 電気の明るさ
スイッチ一つで明るくなる電気の代わりに、あえて暗がりでキャンドルを灯す時間は不便に思えるかもしれません。しかし、そのほのかな灯りが作り出す空間には、どこか神秘的で安らぎを誘う力があります。明るさを求める便利さ(陽)と、静寂を伴うほの暗い灯り(陰)の両面があるからこそ、私たちは「心地よさ」を感じるのです。 - 時短のチャイ vs. 時間をかけて淹れるチャイ
お湯に溶かすだけで簡単にできるインスタントチャイがある時代に、スパイスを煮出し、味の変化を楽しみながらじっくり淹れるのは、まさに「手間ひま」をかける行為です。効率を追い求める現代(陽)とは逆の、ゆっくりした時間(陰)をあえて楽しむことで、生まれる豊かさがあるわけです。
あえて「無駄」な時間を取り入れる意味
「無駄」と捉えられがちな行為に時間を使うことは、実は心身のバランスを整える大切な要素でもあります。
- コスパやタイパを度外視する余裕
毎日が忙しく、常に効率を考えて行動していると、気づかぬうちに心が疲弊することがあります。ときには自分の欲求や感性を満たすために、あえて「無駄」に思える行為に時間を注ぐと、心に余白が生まれ、ストレスも軽減しやすくなります。 - 相反する気を取り入れることで整う生活
日常生活がスピード重視に偏りすぎると、心は常に前へ前へと追い立てられる状態になります。そこにキャンドルのゆったりした灯りや、チャイの香りをじっくり楽しむ時間を加えると、陰と陽のバランスが取りやすくなり、より安定した心地良さを得られるのです。 - 創造性や感性を刺激する
無駄な行為にこそ、創造性をかき立てる力が潜んでいます。キャンドルが揺らぐ火影を眺めながらふと思いつくアイデアや、チャイを煮出す間に広がるスパイスの香りから得るインスピレーションは、効率的なだけの世界では味わえない楽しみです。
キャンドルの灯りが作り出す「心の隙間」
暗がりの中でキャンドルがもたらすやわらかな灯りは、過剰な情報や刺激が絶えず押し寄せる現代において、心を静める大きな効果があります。
- 不完全な明るさに落ち着きを感じる理由
完璧に明るい電気の光とは違い、キャンドルの炎は揺らぎがあり、視界を遮る部分も多いです。この「不完全さ」が想像力やリラックス効果を高め、瞑想的な時間を作り出してくれます。 - 人との距離感の修正ができる
大きな照明では見えすぎる情報も、キャンドルの灯りではほどよく控えめに。「見なくても良いもの」を明る過ぎない灯りは覆い隠してくれるような気がします。そうなると、他人の「見なくても良い嫌な部分」を隠してくれて、心地よい距離を保てるかもしれないですね。
チャイを煮出す過程がもたらす「心のデトックス」
スパイスを選び、香りを楽しみながらじっくり煮出すチャイ作りは、効率性を求める世界では確かに面倒に思われるかもしれません。しかし、この面倒が心のデトックスになるのです。
- 五感をフルに刺激する行為
スパイスを刻む音、香りの立ち上る瞬間、ミルクがふつふつする様子など、チャイ作りには五感を満たす要素が詰まっています。感覚が研ぎ澄まされ、自然と頭の中のざわざわをリセットできる時間になるでしょう。 - 「待つ時間」が生む余白
チャイをじっくり煮出している間は、ただぼーっと湯気を眺めたり、ほんのり立ち上るスパイスの香りを楽しむことができます。情報過多でストレスフルな日常から一歩離れ、心を穏やかに保つ瞬間を作れるのです。
コスパ・タイパより「心の豊かさ」を選ぶ勇気
近年では、時間とお金をいかに有効活用するかが大きなテーマになっています。しかし、すべてをコスパやタイパで判断すると、「本来の人間らしい楽しみ」や「心の安定」を得にくくなる可能性もあります。
- 効率だけでは満たされないもの
どれだけ短時間で物事を終わらせても、どんなに安価で商品を手に入れても、心が安定しなければ意味がありません。たまには「効率を度外視する」時間を持つことで、ストレスを緩和し、生き生きとした気力を取り戻せます。 - 相反する二つの気があってこそ、バランスが取れる
東洋思想の陰陽や五行の考え方が示すように、何かと対立する要素があるからこそ、世界や人生はバランスを保てます。高速と低速、明るさと暗さ、便利と不便——それらを共存させることで、生き方に奥行きが生まれるのです。
まとめ:あえての「無駄」を取り入れることで日常に豊かさが生まれる
キャンドルのほのかな灯りに包まれる時間や、手間ひまかけて作るチャイのひとときは、決してコスパやタイパが良いとは言えません。しかし、そんな「無駄」こそが私たちの心を満たし、相反する気をバランスよく取り入れる大切な行為と言えますね。
- 心の余裕を取り戻す
ゆっくりした時間を過ごすことで、情報や刺激から距離を置き、自分らしさを取り戻すきっかけになります。 - 陰陽の調和
明るい照明(陽)の代わりにキャンドル(陰)を使う、短時間で手に入る商品(陽)の代わりにじっくり煮出すチャイ(陰)を選ぶ——こうした選択は、ちょうどよい陰陽のバランスを生み、日常をより豊かにしてくれるのです。
効率だけを追いかけるのではなく、あえて「無駄」と思われる行為を取り入れることで、日常がもっと色鮮やかで充実したものになるはずです。キャンドルとチャイが教えてくれるのは、まさに「心のゆとり」と「相反するものの調和」。ぜひ一度、試してみてくださいね。
日常を豊かにするコツ5選
- あえて「暗がり」を楽しむ時間を作る
- 夕方から夜にかけて、部屋の電気を消してキャンドルの灯りで過ごしてみる。完璧に明るい環境より、ほんのり暗い灯りの中で心が落ち着き、想像力やリラックス効果を高められます。
- 時間をかけて「手間」を楽しむ
- インスタント食品や手軽な時短レシピばかりに頼らず、ときには煮込む・蒸す・じっくり焙じるなど、工程を多く要する調理法を試してみる。五感を使うことで、料理の出来上がりだけでなく「作る過程」自体が貴重な体験になります。
- “無駄”な行為をスケジュールに取り入れる
- 毎日が忙しく感じるなら、意識的に“空白の時間”を作ってみる。スマホやPCから離れ、本を読む・散歩をする・ぼーっとするなど、一見非効率な行為が、心に余白と安定をもたらしてくれます。
- 香りで空間を演出する
- 柑橘の皮やハーブ、スパイスなど、自然由来の香りを取り入れると、家の空気感ががらりと変わることを実感できます。キャンドルに限らず、アロマディフューザーや煮出したスパイスティーの香りも効果的です。
- “相反(陰陽)”を意識してみる
- 便利なテクノロジー(陽)に支えられた生活に、あえて「不便」(陰)と思われる選択をプラスする。例えば、徒歩での移動や手書きのメモ、アナログな趣味などを取り入れてみると、心の満足度が上がり、日常のバランスも整います

