「やる気が出ない…」そんな時の「五行的」おすすめ解決法
どれだけ頑張っても報われない気持ちになる時、虚しさを感じて何もやりたくなくなる時があります。やる気が出ず、同じ考えがぐるぐると巡り続け、答えが出ないのに考えをやめられない。そんな時誰でもありますよね。
占い現場でそのように尋ねられたら、私が一番に言うのは「寝てしまいましょ!」
「そんなバカな、そんなの占いじゃないじゃん」と思う方もいるかもしれません。しかし、五行の巡りに基づく東洋占術の視点から見ると、この答えには深い理由があるのです。
そもそも五行とは何か?
東洋占術では「五行」という考え方があります。五行とは、木・火・土・金・水という自然界の五つの要素のことです。この五行はすべてが互いに影響し合いながら、エネルギーを循環させています。
中でも「木」は命を象徴する特別な存在です。他の四つの五行(火・土・金・水)は、木が命を全うするために力を与えたり、鍛えたり、調整したりする役割を持っています。五行の巡りは、木から始まり、火、土、金、水へと続き、再び水から木に戻ります。この循環は、生命が絶えず新しいエネルギーを受け取って成長していく様子を表しているのです。
木気が衰えた時にはどうするか?
「やる気が出ない」「何もしたくない」と感じる時、それは「木気」が衰えてしまっている状態だと考えられます。木気が十分に力を持っていれば、新しいことに挑戦したり、前向きに進んでいけるはずです。しかし、木気が疲れ果ててしまうと、次に進む意欲が湧かず、何をしても空回りしてしまいます。
このような場合、通常なら木気を直接補うことで元気を取り戻す調整を行います。木気を象徴する要素(植物、自然、緑など)を取り入れることでエネルギーをチャージするのです。ただし、木気があまりにも衰えている場合、直接的に木気を補おうとすると、かえってプレッシャーがかかり、逆効果になってしまいます。それは、ガソリンタンクが空っぽの車を動かそうとするようなもの。ガソリンが入ってなければエンジンがかからず、それでも動かすには押したり引っ張るしかない・・・・それは無理。
ではどうすれば良いのか。
水気を与えることで木気を復活させる
木気を元気にするためには、木気を直接補うのではなく、木気に力を与える「水気」を取り入れることが効果的です。五行の関係では、水は木にとって「母」となる存在です。母親のように優しく包み込み、力を与える役割を果たします。
では、水気を取り入れるとは具体的に何をすれば良いのでしょうか?その答えが「睡眠」です。仏教では人間が持つ欲望は五つありそれを「五欲」と呼びます。それを東洋占術では五行に対応させて考えます。この中で、水気の欲が「睡眠」です。つまり、睡眠をしっかり取ることは、木気を復活させるために必要な「水気」を取り入れる行為なのです。
睡眠と五行の時間帯の関係
十二支は時間帯も表していますが、午後9時から午前3時までは亥(い)、子(ね)、丑(うし)という「水グループ」に該当します。この時間帯は、水のエネルギーが最も豊富な時間帯であり、ぐっすり眠るのに最適な時間と考えます。
もし「もう何もしたくない」「考える気力さえない」と感じたら、できるだけ早い時間に寝てしまいましょう。とりあえず午後9時には布団に入る。目を閉じ電気を消し、もちろんスマホの電源も切り、できれば「お知らせ音」をオフにしてみて。外の雑音や視覚からの刺激を遮断し、騒々しい「下界」との間に結界を張ってみましょう。
睡眠は木気を復活させるための大切なリセットタイムなのです。「寝る子は育つ」と言われるように、赤ちゃんだけでなく大人もみんな育ちます。
寝て、起きてからまた考えればいい
日々の生活でストレスや疲れが溜まると、思考もネガティブになりがちです。そんな時は、「今は考えるのをやめよう」「まずは寝よう」と意識的に休むことをおすすめします。
五行の視点から見ると、睡眠をしっかり取ることは単なる休息ではなく、次のステップに進むための準備期間です。やる気が出ない時に無理は不要。とりあえず寝る。まずは寝てみる。水気を取り入れることで、木気が元気を取り戻し、新しい芽が出てきます。
頑張ることに疲れたら、少し立ち止まって、まずはしっかり寝ることから始めてみてください。きっとまた、一歩踏み出せる自分に戻れるはずです。